大工よ、屋根の梁を高く上げよ
梁(はり、りょう)
梁とは、柱と柱の間に渡す水平材のこと。
建物の骨組みのなかで、
柱の上部の側面に
ホゾ(接合するための突起)差しで止めてある水平材(横架材)。
柱が斜めに倒れないように建物を支える構造上重要な部材 。
もっとも外側の妻側にある梁を「妻梁(つまばり)」、
(オレンジの部分。)
家の内側にある梁を「本梁(ほんばり)」という。
(ピンクの部分)
妻梁と本梁の上に位置するのが小屋梁。
(赤い部分)
桁とは、梁とは垂直の位置、
棟木(むねぎ)とは平行の位置にあり、
屋根を支える部材。
(青い部分)
柱の上に横に渡して垂木(たるき)を受ける材。
梁(はり)と打ち違いになる。
建物で柱などの上に横に渡して、
上部の構造体を支える横架材。
家屋では、梁と直交する位置にあり、屋根を支える。
棟木(むねぎ)とは、屋根を作るために桁と平行に、
最も高いところに配される部材。
上棟式の「棟」とは、棟木のこと。
(緑部分)
家の中で、一番上に使われている部材
桁、母屋と平行の位置にあり、
屋根の荷重を、小屋束から梁へ伝える
役目を果たしている。
母屋(おもや)とは、屋根の部材の一部。
最も高い部材である棟木と、
屋根を支える桁の中間に、
その両方と平行になるように、
垂木の下にかけられた部材。
(茶色い部分)
胴差しとは、2階の床を作るための部材。
梁、桁と平行に、建物の周り(胴)をぐるりと巡る。
1階の床を支えるのが土台なら、
2階の床の土台ともいえるのが胴差し。
外壁の周りにあって、通し柱と通し柱をつないでいる。
構造的には、屋根の荷重は通し柱に任せ、
なおかつ、2階床の荷重を、
通し柱を通じて下へ伝える形になっている。
なお、2階を支えると同時に
耐力壁である外壁を造る大切な部材。