備忘録

哲学、文学、その他雑記。学習用。

大工よ、屋根の梁を高く上げよ

梁(はり、りょう) 梁とは、柱と柱の間に渡す水平材のこと。 建物の骨組みのなかで、柱の上部の側面にホゾ(接合するための突起)差しで止めてある水平材(横架材)。柱が斜めに倒れないように建物を支える構造上重要な部材 。もっとも外側の妻側にある梁を…

嘔吐②

ロカンタンと同時代のサルトルの主人公,ポール・イルベール(『エロス トラート』,執筆は1936年ごろで,1939年発行の『壁』に所収)にも触れておこう。彼は,徹底した反ヒューマニズムを掲げ(ロカンタンも「独学者」と の会食の際,「ヒューマニスト」とい…

ドゥルーズ、ガタリ

戦争機械 ドゥルーズとガタリにとって,欲望とは機械装置の組み合わせである。欲望 が抑圧の枠を逃れていくとき,その激しさゆえに,彼らはその組み合わせを 「戦争機械」と呼ぶ。「戦争機械」と称されるからといって「戦争」を目標とす るわけではなく,創造…

サルトル「嘔吐」

サルトルの作品全般に多かれ少なかれ言えることだが,編者及 びジュヌヴィエヴ・イットが指摘する通り,特に『嘔吐」は間テクスト性に富 み,他の様々な作品の断片,実在あるいは架空の引用,歌の断片などを数多く 含んでいる(5)。例えば,『嘔吐』で引用さ…

実際生活とヘンリー・ミラーと

ところで 「インターネットの世界では無限の情報があると感じているだけで実際は自分の頭の中で起こりうる出来事でしか検索はできない。それはどのwebサービスにもいえることであり、やはり外に出て何気ない言葉、それはほとんど意味のないものだったりする…

恋愛小説からもう離れてもいいんじゃないのかなぁ、って自分に

最近なんで恋愛の事ばっかり、そして話ばっかり、頭の中をぐるぐるぐるとめぐりまくっているんだろうと。そんなんお前の私小説にもなってないエッセイにも達していない事を一般公開してんじゃねーぞ、と。 だから最低限の礼儀を持って話を進めようと思う。思…

話が脱線しすぎた。脱線もいいとこ。ねじまき鳥の話なんだけど。ってかなんでこの文章、舞城王太郎みたいになってんのこれ。俺別にそんな影響うけてないんだけど。いや煙か土か食い物は面白かったけどさ。福井人が突破口開こうとするとこんな感じになるのか…

ねじまき鳥クロニクルを途中から読み始めると止まらなくなる。面白い。だって面白いんだもん。でもなあ、つらいんだよね。10年前はそんなこと思わなかったのに。ってだからといって別に昔読んだ方を大人になってから読み返すと違った印象を持つっていうあれ…

けろりと忘れる

勉強してそれからけろりと忘れてもいいんだ。 覚えるということが大事なのではなくて、大事なのはカルチベートされると言う事なんだ。 カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事ではなくて。心を広く持つという事なんだ。 つまり愛すると言…

文理

最近本当に頭を悩ませている。小学生までは算数は得意だったが、中学3年で数学の点数が落ちたことを考えると理系向きの頭ではなかったのかもしれない。いやむしろそれより問題なのはなぜエジソンに興味を失ったのか、だ。理由は明白。明晰に、いやになるほ…

単語いろいろ

●スペキュレイティブ・フィクション スペキュレイティブ・フィクション (Speculative Fiction) とは、さまざまな点で現実世界と異なった世界を推測、追求して執筆された小説などの作品を指す語。フィクションの複数のジャンルにまたがって使用される。発生当…

犯罪

拘留は、刑罰の一種です。 懲役刑が1か月以上の間身柄拘束をする刑罰であるのに対して、拘留刑は30日未満(最長29日)の間身柄拘束をする刑罰です。刑罰ですから、判決で拘留刑が言い渡されて、確定してから拘留されることになります。勾留は、刑罰では…

哲学史①

哲学史の言葉の前半の哲学とはなんであるかというに、特殊の科学が存在のある領域を対象とするのに対して、「存在である限りの存在」を全般的に扱う科学、すなわち存在論ontologiaに他ならない。 個々の特殊専門科学が主として実際の目的に奉仕する経験emper…

失敗をバッドエンドにしたくはない

つまるところ僕は何事もものすごく、それは他人から見たらあからさまといっていいほど、物事を冗長にこなすべきだと思った。コーヒーポットにオレンジペコのティーポッドを一つ。これをいつもなら1歳になる娘にやらせているわけだが。その姿は実に愛らしい。…

精神分析入門 第二章 夢②

第7講 夢の要素は本来的なものではなく、他のある者の代理物という見解がある。代理物とはその人の心の中にそれについての知識が存在しているはずのあるものの代理物という意味。そういう要素についての自由連想によって別の代理物を浮かびあがらせ、隠れて…

精神分析入門 第二章 夢① 

神経症研究、精神分析に於いて夢は分析対象となりうる。 第1章の錯誤行為と同様に軽視されているが、錯誤行為は何か言い違いするだけの意図を明確に論証することができるように夢の分析、解釈にも価値があるということを説明しなければならない。 まず第1に…